ブログやSNSに文章を書いていても、
「全く読まれていない…」
「いいねや反応もイマイチ」
と感じたことはありませんか?
その原因、もしかすると“誰に向けて書いているか”がぼんやりと曖昧だからかもしれません。文章で人の心を動かすには、「読み手」を具体的にイメージすることがとても重要なんです。
今回は、ライティング初心者でもすぐ取り入れられる【ペルソナ設計】の考え方と、実践方法について解説します。
「ペルソナ」について
そもそも「ペルソナ」って何?
ただの“ターゲット”とは違うの?
と思ったあなた!「ペルソナ」という言葉に聞き馴染みがなくても大丈夫です。まずは「ターゲット」と「ペルソナ」の違いについて学んでいきましょう。具体的に比較していきますね!
ターゲット:40代女性、育児中、共働き、地方在住…などのざっくりした層
ペルソナ:鈴木花子さん、41歳。3児の母でパート勤務。毎朝6時に起き、朝食とお弁当づくり。子どもの寝かしつけ後Instagramを見るのが唯一のリラックスタイム
このように、ペルソナとはターゲットよりもさらに具体的に「読み手の1人を想像してつくる人物像」のことです。名前や年齢、日常の行動、悩み、口ぐせなど細かくイメージするほど具体的なペルソナ像を設計できます。
ペルソナを細かく設計してから文章を書くことで、「刺さる」「伝わる」文章が生まれるのです。
ペルソナ設計が重要な理由
でもなぜペルソナ設計が大事なのでしょうか?
例えば、読み手を「主婦」「サラリーマン」「フリーランス」などぼんやり捉えたまま書いてしまうと、言葉が広がりすぎてしまい誰にも響かない文章になってしまいます。
反対に、1人のペルソナを明確に設定することで
- どんな言葉で話しかけるかが決まる
- どんな悩みや感情を想定すべきかが見える
- 記事の導入文や具体例がリアルになる
つまり、文章の“芯”がブレなくなるのです。
ペルソナ設計をしたから文章作成をした例
ペルソナ:「副業を始めたい20代男性」
言葉選びも導入文も“勢い”を重視してカジュアルに書いていく。
ペルソナ:「50代主婦でWeb初心者」
丁寧な言葉と安心感を意識して書いていく。
このように文章は「誰に話しかけるか」で、全体のトーンが変わります。
初心者でもできるペルソナ設計のステップ
では、実際にペルソナ設計をしてみましょう。現在抱えているライティングがあれば早速実践してみてくださいね!
設計は以下の質問に1つずつ答えていけばOKです。
① 基本情報
・名前(仮名OK)
・年齢・性別
・職業・家族構成・住んでいる場所
② 日常と行動パターン
・平日/休日の過ごし方
・よく見るSNSやメディア
・スマホを見る時間帯
③ 悩み・不安・理想
・今、困っていること
・解決したいこと、知りたいこと
・実は誰にも言えない“本音”
④ 文章の目的との接点
・あなたの発信が、その人の何に役立つか
・読んだあと、どんな気持ちになっていてほしいか
実例:ブログ記事用ペルソナ
たとえば、あなたが「在宅ワークを始めたい人向けにブログを書きたい」場合のペルソナはこうなります。
■ペルソナ例
・名前:伊藤あかりさん(36歳・既婚)
・子ども2人(4歳と2歳)、育児中。元事務職。
・東京都郊外に在住、現在は専業主婦。
・夫の収入だけで生活しているが、子供も2人いるし将来が不安。
・SNSはInstagram中心、夜に寝かしつけを終えた後スマホをよく見る。
・在宅ワークに興味があり、よく検索している
・パソコンは得意ではないが、最低限の事務スキルはある
・コツコツと小さな事を継続して学ぶのは好き
このペルソナにむけて記事を書くと、このような文章が出来上がります。
「子育てしながら収入を得たいけど、何からはじめたらよいかわからない」
そんな不安を抱えていませんか?
実は、3年前の私も同じでした。
それが今では、在宅ワークで月3万円の収入を得られるように——
ーーーーーーーー
このように、読み手の“心の声”に寄り添った文章が生まれます。
ペルソナ設計に使えるヒント&ツール
もっとリアルなペルソナを設計したいときの方法もご紹介します。
X(旧Twitter)で検索:
「在宅ワーク 初心者」「ブログ できない」などのキーワードでリアルな声を拾うのも良いでしょう。
Yahoo!知恵袋や教えて!goo:
悩みのストックが豊富で質問文から“本音”が見えてきます。
InstagramやYouTubeのコメント欄:
ターゲット層の反応や言葉遣いを参考にできます。
まとめ:読まれる文章は「たった1人のために書かれている」
文章を書くとき、「多くの人に読んでもらいたい」と思うのは当たり前です。ですが、広く浅く書いてしまえば結果的に誰にも届かない文章になってしまいます。だからこそ、まずは“たった1人”に向けて書くことを意識することが大事です。
ペルソナを決めることで、言葉が自然に定まり、読み手に「自分のことだ!」と感じてもらえる文章になります。
あなたの経験や想いは、きっと誰かに届くはず。
その“誰か”を最初に明確にイメージすること
——それこそが、フリーランスとしてのライティングの始まりとなります。