「好きなことで生きていくのは可能?」
フリーランスとして独立した理由が
「好きなことを仕事にしたいから」という方も多いのではないでしょうか。
ですが、実際にやってみると…
- 好きな気持ちだけでは無理
- クライアントの要望に応えるうちに疲れてきた
- 収益を優先して「本当にやりたいこと」とズレてきた
そんな“好き”と“仕事”のギャップに悩む声をたくさん聞きます。
この記事では、「好き」を「仕事」として続けていくための考え方や行動について解説していきます。
2種類の「好き」の性質
まず最初に、あなたの「好き」がどんな性質のものなのかを知ることが大切です。
①「消費の好き」の目的は楽しむこと
例:
- 映画鑑賞が好き
- 自分のペースで絵を描くのが好き
- 読書が好き
これらは、主に自分のために楽しむことが目的です。趣味やリフレッシュに近い性質を持ちます。
②「提供する好き」の根底には人の役に立ちたい気持ちがある
例:
- デザインで誰かのビジネスをサポート
- 自分のイラストで人を喜ばせたい
- 得意な整理整頓で困っている人を助けたい
こちらは、「誰かの役に立ちたい」という性質の「好き」です。
仕事として続けていきやすいのは、この②の「好き」のほうです。
「好き」を仕事にするための「3つのステップ」
ステップ①:あなたの「好き」によって誰かの困りごとを解決できそうか
ビジネスは「価値提供」によって成立します。
つまり、誰かの「課題」や「悩み」を、
あなたの“好き”や“得意”で解決できてこそ、仕事として成り立つのです。
たとえば、「アクセサリーを作るのが好き」なら、
- 金属アレルギーの人でもつけられるピアス
- 何処にも売っていないオリジナルの指輪のギフト
- 自分の好きなデザインをオーダーできる
など、「誰の・どんな悩み」を解決できるのか?を考えてみてください。
ステップ②:好きなことを「分解」して得意を見出す
「好き」だけではなく、
そこに含まれる「得意」や「強み」にも目を向けてみましょう。
例:
「ライティングが好き」→どんな文章が得意なのか
・感情をリアルに表現するのが得意
・論理的にわかりやすく伝えるのが得意
・読者の心に刺さるキャッチコピーが得意
このように“好き”を細かく分解してみていくと、自分の「仕事として通用する武器」が見えてきます。
ステップ③:仕事として続けられる「仕組み化」
仕事として続けていくには、「再現性」と「仕組み化」の2つのポイントが必要です。
- 自分のサービスをメニュー化する
- 価格や納期の基準を明確する
- クライアントのフィードバックを蓄積し改善する
このようなステップを踏んでいき「好き」を“ビジネス”に変えていきましょう。
「好き」を仕事にする上での注意点を知ろう
「好き」を仕事にすることは誰もが夢見ることですが良いことばかりではありません。リスクや注意点もあらかじめ知る必要があります。
落とし穴①:「好き」な気持ち以上に苦しくなることもある
・クライアントの意向に沿うことが最重要なので自分の主張とは違うこともある
・売上が絡むと単純に好きだけで向き合えなくなる
・周囲の期待に応えることに疲れてしまう
こちらの対策としては、
- 仕事とプライベートの「好き」をはっきりと分ける
- 自分の「好き」を守るルールをつくる
- 「仕事にしない好き」も大事にする
ことが重要です。
落とし穴②:「好き=すべて正しい」と思い込んでしまう
「私はこれが好きです」と伝えても、
相手が求めているものでなければ、仕事として成立しません。
好きであっても、
「需要があるか?」
「価値として伝わるか?」
「お金を払ってでもお願いしたいと思われるか?」
この視点を忘れずに持ち続けましょう。
「好き」は変化してもOK!もう1つの大切なこと
あなたの「好き」は、時間や経験によって変化していきます。それは当たり前のことです。
- 昔は好きだったけど、今は違う
- 新しく出会った分野に興味がある
- 趣味は“趣味のまま”にしておきたい
どんな変化も、否定せず受け入れて大丈夫です。それは、あなたらしく人生のステージを進んでいる証拠です。
まとめ:「好き」だけではなく仕事にするには戦略が必要
「好きなことを仕事にする」というのは、
情熱だけでは成し遂げられません。
でも、ちゃんと“工夫”と“視点”を持って取り組んでいけば、あなたの「好き」は立派な仕事になる可能性を秘めています。
無理して「好き」をビジネスにしなくてもいいと思う人もいるかもしれません。ですが、「好き」をベースにした働き方は、人生に大きな力と喜びをくれるのは確かです。
あなたの“好き”が、
誰かの“助かる”に変わる日がきっと来るはず。
その日まで、小さな一歩をコツコツと積み重ねていきましょう。