【Webデザイン超入門③】では「余白について」解説いたしました。デザイン作成の際に意識していただけましたか?
今回は、基本用語の「配色」について解説していきます。
こちらを抑えていただくだけでサイトやデザインの統一感が出るのはもちろん、グッと伝わりやすいデザインになりますよ!
6. 配色(Color Theory):色で伝えることで心を動かす
配色とは?
Webサイトの配色を決めるとき、単に好きな色で構成すれば良いというわけではありません。
・サイトの目的
・ターゲットとするユーザー層
・伝えたいブランドイメージ
上記を踏まえて適切な色を選び、調和の取れた組み合わせ(カラースキーム)で使用することが大切です。
色の心理的効果や文化的な意味合いも考慮する必要があります。
なぜ配色が重要?
色はWebデザインにおいて極めて強力な要素であり、その重要性はたくさん!
- 第一印象を左右する
ユーザーがサイトを訪れた際に受ける第一印象の多くは、配色に決まります。適切な配色は、サイト全体の雰囲気やメッセージを瞬時に伝えることができます。 - 感情に働きかける
色にはそれぞれ特定のイメージや心理的効果があります。(例:青は信頼や冷静、赤は情熱や興奮、緑は自然や安心など)これらを理解した上で活用することで、ユーザーの感情や行動に間接的に働きかけることができます。 - ブランドイメージを伝える
コーポレートカラーやブランドを象徴する色を一貫して使用することで、ブランドの認知度を高めることに加えて、ユーザーにブランドイメージを強く印象づけることができます。 - 視認性とアクセシビリティ
「コントラスト」の原則とも深く関連しますが、色の組み合わせによっては文字が読みにくくなる、特定のユーザー(色覚特性を持つ人など)にとって情報が伝わりにくくなる、等が起こりうるため、慎重に選んでいくことが大事です。
配色の実践方法は?
効果的な配色を行うためには、以下のステップと知識が役に立つでしょう。
色の基本を理解する
以下の色の基本を学びましょう。デザインツールなどを使用する際にも必要になる知識です。
~色の三属~
色相(色合い)
彩度(鮮やかさ)
明度(明るさ)という色の三属性
~基本的な配色理論~
暖色
寒色
補色
類似色
トライアド配色
配色比率の基本(例:60-30-10ルールや70:25:5ルール)
配色は①ベースカラー②メインカラー③アクセントカラーでまとめるとまとまりのあるデザインになります。各カラーの比率の目安は以下になります。
~ベースカラー(約60~70%)~
背景や最も面積の広い部分に使用します。コンテンツを引き立てるために、白、グレー、オフホワイトなどのニュートラルな色や、彩度の低い落ち着いた色が選ぶのが良いでしょう。
~メインカラー(約25~30%)~
サイトのテーマやブランドを象徴する主要な色のことです。ヘッダー、フッター、主要な見出し、キービジュアルの一部などに使用するのが良いでしょう。
~アクセントカラー(約5~10%)~
最も目立たせたい要素(行動喚起ボタン、リンク、重要なアイコン、注目させたい情報など)に少量使用するカラーです。鮮やかで目を引く色が良いでしょう。メインカラーの補色や、メインカラーとは対照的な色がより効果的です。
配色ツールを活用する
Adobe Color、Coolors、Palettonなどのオンライン配色ツールを活用するのもおススメです。調和の取れた配色パターンを簡単に作成することもでき、既存の色から相性の良い色を見つけるのにも役立ちます。
ターゲットと目的を考えて設定する
例えば、子供向けのサイトであれば明るく楽しさを感じる色使い、高級志向のブランドであれば落ち着いた上品な色使いが適しています。
【✕悪い例】
・使用されている色数が多すぎてまとまりがない(統一感が欠如している)
・色の組み合わせが悪くチカチカして見える(視覚にに不快を感じる)
・ブランドイメージと相違した色が使われている(イメージとのミスマッチ)
・背景色と文字色のコントラストが低すぎて読みにくい(アクセシビリティが欠如している)
上記のようなデザインが悪い例として挙げられます。
【◎良い例】
優れた配色のウェブサイトは、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーがバランス良く、意図を持って使用されています。
サイトの目的やブランドイメージに絶妙にマッチした、統一感があり美しい印象をユーザーに与えます。
重要な情報やアクションを促す要素がアクセントカラーによって効果的に強調されていることで、ユーザーは直感的に情報を理解することができ、操作もストレスなく行うことが可能です。
まとめ:配色でデザインは見違える
配色は直感的に情報を伝えるうえでも重要です。色の分量はもちろん、アクセントカラーの場所によりページの重要度を言葉で記載しなくともユーザーに伝えることが可能です。
ストレスなく目的を達成できるデザインにすることで、成果にもつなげられますね!
あなたも配色にこだわってデザイン作成してみてくださいね!