Figmaは、ブラウザ上で動作する高機能なデザインツールですが、はじめて使う人にとってはそのインターフェースがわかりにくく少し複雑に感じてしまうかもしれません。
この記事では、Figmaの基本画面の構成・各エリアの役割や使い方を丁寧に解説します。
「どこで何ができるのか」をしっかり理解して、作業効率アップしていきましょう!
Figmaの画面構成は大きく4つ
Figmaの操作画面は、主に以下の4つの領域に分かれています。Figmaの画面を見ながら確認してみてくださいね!
- 左サイドバー(レイヤー・アセット)
- 中央キャンバス(作業エリア)
- 右サイドバー(プロパティ:デザイン/プロトタイプ/インスペクト)
- 上部ツールバー(ツールや設定)
それぞれの役割についてさらに詳しく見ていきましょう。
1. 左サイドバー:レイヤーとアセットの管理エリア
左側のサイドバーには、主に「レイヤー」と「アセット」の2つのタブがあります。作業対象の切り替えや構造の把握に重要なエリアとなっています。
レイヤー(Layers)
デザイン内にあるすべての要素が階層構造で表示される場所となります。
レイヤーはIllustratorやPhotoshopを使ったことがある人にはおなじみの概念です。Figmaではここでフレーム、グループ、シェイプ、テキストなどの構成要素を確認・整理できます。
・要素をドラッグして並び替え
・グループ化/解除
・名前変更やロック/非表示設定も可能
階層が深くなると管理も大変になり、構造もわかりにくくなる為適切な名前付けが必要です。
アセット(Assets)
再利用可能なコンポーネントやライブラリ内の素材が一覧表示されます。
チームで共有するUIパーツやブランドアイテムが集約されており、ドラッグ&ドロップでキャンバスに配置することが可能です。
2. 中央キャンバス:デザインのメイン作業エリア
画面の中央に広がるのがキャンバス(Canvas)です。実際にデザインを配置したり編集するスペースです。
キャンバス上でできること
・フレーム(アートボード)を配置して画面ごとのデザインを構成
・テキストや図形、画像の配置パーツの整列やグループ化
・プロトタイプの遷移先指定
Figmaは無限キャンバスを採用しているので、自由に画面を増やして設計全体を俯瞰してみることが可能です。複数の画面を並べて設計するアプリ開発などに最適といえます。
3. 右サイドバー:プロパティ設定&コード確認
選択したオブジェクトに応じて内容が変わるのが、右側のサイドバーです。
ここには3つのタブがあり、それぞれ異なる役割があります。
デザイン(Design)タブ
・色、サイズ、ボーダー、シャドウ、角丸などのビジュアル設定
・テキストのフォント、行間、文字サイズなどの設定
・コンポーネントやAuto Layoutの設定
上記の内容がデザインタブで行えます。
まさにFigmaの中心的な編集エリアです。選択する要素によって表示が動的に切り替わるのが特徴的です。
プロトタイプ(Prototype)タブ
・画面遷移のリンク設定
・アニメーションやディレイの設定
・スマホ/PC表示時のフロー構築
上記の内容がプロトタイプタブで行えます。
この機能により、デザインからそのままプロトタイプ作成が可能です。別のツールを使う必要がなくなるのに加えて、フィードバックが早くもらえるのがメリットです。
インスペクト(Inspect)タブ
・デザイン要素の数値情報&スタイルガイドを確認可能
・開発者はここからCSSやiOS/Android向けコードをコピー
上記の内容がインスペクトタブで行えます。開発との連携時に役立つタブです。エンジニアはここだけ見れば実装に必要な情報が揃うので非常に便利です。
4. 上部ツールバー:基本ツールと操作メニュー
画面上部には、Figmaでよく使うツールが並んでいます。
ツール一覧(一部)
- Move(移動):オブジェクトの選択・移動
- Frame:アートボードの作成
- Rectangle/Line/Arrowなどの図形ツール
- Text:テキスト入力ツール
- Hand:キャンバスの移動
- Comment:コメント機能をオンにする
また、上部右側には「共有(Share)」「Zoom」「表示モード」などの便利機能も配置されています。
Figmaを効率よく使いこなすコツ
基本画面を理解した上で、以下のポイントを意識することで作業効率が上がります。
- レイヤー名はこまめに整理する
階層が深くなると編集しづらくなるため、レイヤーを見れば構造がわかるようにしましょう。 - コンポーネント化を活用する
変更が一括反映できるので便利です。同じような作業を延々と繰り返す必要がなくなるので活用しましょう。 - ショートカットを覚える
頻繁に使う操作はショートカットで時短しましょう。覚えるまで大変かもしれませんがすぐになれますし効率が上がります。 - コメント機能でチームとの連携を強化
コミュニケーションの手間を減らすことが可能です。メッセージツールなどを介さなくてもFigma上でフィードバック、修正対応や確認依頼が完結します。
まとめ|画面構成を理解してFigmaを使いこなそう!
Figmaのインターフェースは一見複雑に見えますが、4つのエリアに分けてみていくことで「どこで何をするか」が明確になります。
- 左:構造管理(レイヤー・アセット)
- 中央:実際のデザイン作業エリア
- 右:詳細設定・プロトタイプ・コード情報
- 上部:ツールと共有・操作系メニュー
まずは基本画面の構造に慣れ、よく使う操作から自分なりの使い方を見つけていきましょう。
操作に慣れさえすれば、Figmaは非常に強力な「あなたの右腕ともいえるデザインツール」となります!