Webデザインやアプリ開発の現場で急速に注目を集めている「Figma(フィグマ)」をご存じですか?
クラウドベースで動作し、リアルタイムでの共同作業が可能なFigmaは、デザイナーだけでなく開発者やプロジェクトマネージャーにも支持されているUI/UXデザインツールです。
本記事では、Figmaの基本的な特徴から、UI/UXデザインにおける利点、主な機能までをわかりやすく解説します。
Figmaはどんなツール?
Figmaは、ブラウザ上で動作するUI/UXデザインツールです。
インストールが不要で、アカウントさえ作成すればどこからでもアクセスできるので、デザイン作業をいつでもどこでも開始できます。
従来のPhotoshopやSketchなどは、ローカルにファイルを保存し、バージョン管理や共有に手間がかかってしまっていました。
その一方で、Figmaはクラウド上でファイルを保存・共有できるため、チームでの共同作業に最適なのです。
Figmaが選ばれる5つの理由
Figmaがデザインツールとして広く使われる理由には、以下のような特徴があります。
1. クラウドベースでどこでも作業可能
Figmaはクラウドベースで動作するため、デバイスを問わずブラウザ上で作業が可能です。
Windows、Mac、Linuxはもちろん、タブレットでも閲覧・簡易編集ができます。そのため移動中や出先からの確認もスムーズに行えます。
2. リアルタイムで共同編集が可能
Figmaの最大の魅力は、Googleドキュメントのようなリアルタイム共同編集機能ともいえるでしょう。
チームで同時に1つのファイルを開き、それぞれのカーソルが表示されるため、誰がどこを操作しているかが一目瞭然です。
デザイナー、エンジニア、クライアントがその場で確認・修正できる点は非常に大きなメリットです。
3. 自動バージョン管理で履歴が追える
Figmaはクラウド上に自動で作業内容が保存されるため、バージョンの管理が不要です。
「いつ誰が何を修正したのか」が記録されており、ワンクリックで過去の状態に戻すことも可能です。
万が一の事故や修正ミスにも安心です。
4. 豊富なプラグインで拡張性が高い
Figmaには多くの公式・非公式プラグインが用意されています。
プラグインを活用することにより、ワイヤーフレームの作成やアイコン追加、色の管理などをより効率的に行うことができます。
よく使われる「Content Reel」や「Iconify」などを導入するのもおススメです。作業スピードが劇的に向上しますよ!
5. スムーズにエンジニアと連携できる
完成したデザインは、Figma上でコード情報(CSS、iOS、Android)を表示させることが可能です。
開発者が専用ソフトを持っていなくても問題ありません。Figmaの共有リンクさえあればデザインにアクセスし、必要な情報を取得することができるのです。
Figmaの主な用途を知っておこう
Figmaは、幅広いデザイン作業に利用されています。その用途は以下の通りです。
・WebサイトのUI設計
・スマホアプリの画面デザイン
・バナーやアイコンの制作
・ワイヤーフレームの作成
・プロトタイプの作成
・ブランドガイドラインの構築
・デザインシステムの構築
スタートアップから大企業に至るまで、チームの規模や業種を問わず導入が進んでいます。教育機関での授業にも使われるケースも増えています。
フリーランスとしてどのような業務を行うかにもよりますが、使えるようになることで実際に行える仕事の幅がグッと広げられます。
Figmaの基本機能
次に初心者でも扱いやすいFigmaの基本機能を紹介します。
フレームとコンポーネント
Figmaでは「フレーム」という単位でページを構成し、その中にUIパーツや画像などを配置していきます。
繰り返し使うパーツは「コンポーネント化」しておくことで、一括更新・使い回しが簡単になり作業効率も上がります。
プロトタイピング機能
完成した画面をつなぎ、遷移やアニメーションを設定できるプロトタイピング機能も内蔵しています。
専用のツールを使わなくても、リンクを共有するだけで、実際のアプリのように操作感を確認できます。
コメント機能
デザイン上にコメントを直接残せる機能もチームで制作を進める際にはとても便利です。
関係者がフィードバックをリアルタイムで追加できるので、確認・修正のスピードが格段に上がります。
無料でも使える!Figmaのプラン
Figmaには無料プランと有料プランがあります。有料プランはハードルが高いという方でも大丈夫!無料でも多くの機能が利用可能です。
プラン | 主な特徴 |
---|---|
無料プラン | ・3つまでのファイルでプロジェクト管理可能 ・リアルタイム共同編集やコメントも対応 |
プロフェッショナル | ・バージョン管理やチームライブラリ機能が強化 ・仕事で本格的に使う場合におすすめ。 |
まずは無料プランから始めてみて、必要に応じてアップグレードしていくのが安心です。
まとめ|FigmaはUI/UXデザインに必要不可欠なツール
Figmaは
「誰でもどこでも」
「リアルタイムで共同作業できる」
という大きな特長を持った、次世代のUI/UXデザインツールといえます。
使いやすさと柔軟性を兼ね備えており、初心者でも扱いやすいのはもちろん、プロフェッショナルの現場でも活用されています。
これからWebやアプリのデザインを始めたい方は、まずFigmaに触れてみてください。無料でスタートできるので、最初の一歩も踏み出しやすいですよ!