Webサイトを作ったのに誰にも見られてない…
クライアントに『SEOに強いサイトを』と言われたけど、デザイナーとして何をするの?
そんな疑問や不安を感じていませんか?
どんなにデザイン性の高いサイトであっても、検索結果に表示されなければ誰にも届きません。そのため、WebデザインにおいてもSEO(検索エンジン最適化)を意識することは、今や常識です。
WebデザイナーがSEOを意識するべき4つの理由
1. クライアントへの付加価値提案
デザインだけでなく「集客力」を備えたサイトを提案できれば、信頼度が上がり案件獲得にもつながります。
人が集まるサイトになれば、クライアントの認知も広がりブランディングにも大きく貢献できますよね!
2. 成果につながるサイトづくりに貢献
サイトが検索結果に表示されることによって「問い合わせ」や「売上」といったクライアントのビジネス成果に貢献することができます。実際に目に見える成果が表れクライアントからの評価も上がるので、大きなやりがいを感じることができます。
3. デザイナーとしての市場価値がUP
単にデザインだけを作成するデザイナーと異なり、SEOに理解のあるデザイナーは希少性があります。ライバルとの差別化にもつながり、あなたの強みとなります。
4. 他職種との連携がスムーズ
SEO担当者やエンジニアとの共通認識を持てるので、チームで業務を進行している場合においても仕事がより円滑に進みます。
また他業種の方にとってもあなたは仕事を行いやすいパートナーとして捉えてもらえるので案件の紹介にもつながるでしょう。
SEOの基本|Googleがサイト評価をする方法
検索エンジンの仕組み:3ステップ
まずは、検索エンジンの仕組みを知っておく必要があります。以下の3つのステップを覚えておきましょう。
➀クローリング:Googleのクローラーがページを巡回して情報収集を行います。
②インデックス:収集した情報をGoogleのデータベースに保存していきます。
③ランキング:検索キーワードに対して最適な順番で結果を表示します。
Googleが重視しているのは何?
Googleの目的は「ユーザーにとって有益な情報を届ける」です。
つまり、SEOとは小手先のテクニックではありません。“ユーザーに有益なサイトであることを検索エンジンに理解してもらう手法”のことなのです。
SEOにおける基本要素は3つ!
1. コンテンツSEO(検索意図に合った情報であるか)
検索する人が求めている情報を的確に提供することで、Googleからの評価を上げることができます。
逆に、検索して求めている情報と違った内容の記事の場合は評価されないでしょう。
2. テクニカルSEO(構造・コード・表示速度など)
テクニカルSEOとは、検索エンジンがウェブサイトを正しく認識し評価できるように、ウェブサイトの技術的な側面を最適化するSEO対策のことを言います。
例えば、サイトの表示速度の改善や、モバイルフレンドリー対応、インデックスの最適化もこれに含まれます。
これらの施策によって、検索エンジンがウェブサイトの内容を理解しやすくなり、同時にユーザーにとって使いやすいサイトを作ることができます。
3. 外部対策(被リンクの獲得など)
被リンクについて簡単に説明をさせていただくと、他サイトからのリンクを通じて、自サイトの信頼性を高めるといった施策です。
今説明をさせていただいた3つの施策の中で、デザイナーが主に関与できる部分は、
「テクニカルSEO」
「コンテンツの見せ方(UI/UX)」
の2点となります。
デザイン段階で行うSEO対策|サイト構造とナビゲーション
分かりやすいサイト構造の設計
難しく考えすぎずにユーザーがどうしたら使いやすく分かりやすいサイトになるか、という視点で構造を考えていくことが大事です。
以下のポイントを参考に構造設計をしていきましょう。
- トップページから重要ページへたどり着く目安は2〜3クリック以内が理想
- 深すぎる階層はわかりにくくクローラーにもユーザーにも不親切
ナビゲーション設計のポイント
ナビゲーション設定をわかりやすくすることによってユーザーが求めている情報にたどりつきやすくなります。
以下のポイントを参考に作成しましょう。
グローバルナビゲーション
主要ページへの導線を常に見える場所に設置
ローカルナビゲーション
カテゴリごとの回遊性を高める
フッターナビゲーション
補助的な情報や法的リンクを整理
基本のURL設計
こちらも基本はユーザーに分かりやすいか、という点がポイントになります。以下を参考にしてみてください。
- ユーザーと検索エンジン両方にとって分かりやすいURLにする
- 英単語を使用して単語間はハイフンで区切る(例:web-design)
- ディレクトリ構造と階層構造を一致させるとより効果的
パンくずリストを設置する
ヘンゼルとグレーテルというお話をご存じですか?来た道をわかりやすくするためにパンくずを落としていくという内容がありました。こちらがパンくずリストの由来といわれています。
ユーザーが今どこにいるのかがわかりやすくなり、サイト構造も伝えることが可能です。
- 「ホーム > ブログ > Webデザイン」など、ユーザーが今どこにいるのかを示す
- サイト構造をクローラーに対しても明確に伝える効果がある
内部リンクの最適化
内部リンクとは自サイト内でのリンク整備のことです。
- 関連情報へ誘導して回遊性を高める
- 重要ページには複数ページから内部リンクをまとめる
- アンカーテキストは「こちら」ではなく具体的な文言で内容がわかるようにする
まとめ:SEOを意識したデザインで選ばれるデザイナーへ
検索されなければ、どれだけ美しいWebデザインを作成したとしても見てもらえません。
SEOを意識した設計ができれば、クライアントの成果に貢献できるだけでなく、あなた自身のの強みにもなります。
まずは今回ご紹介したサイト構造とナビゲーションという”基盤”から、SEOの視点を取り入れていってくださいね!