前回の記事では、
・SEOに強いサイト構造
・ナビゲーション設計
について解説しました。
まだ読んでない方は是非チェックしてみてくださいね!
前回の記事はこちら👇
【2025年版】
WebデザイナーのためのSEO入門➀|
検索に強いサイト構造と基本設計を学ぼう!
今回は、コンテンツの価値を最大化するためにデザインの観点から
“可読性”
“アクセシビリティ”
“表示速度”
について解説します。
どれだけ優れた情報だとしても、
「読みにくい」
「見られない」
「表示が遅い」では、
ユーザー体験もSEOの評価も大幅に下がります。デザインの力でユーザー&検索エンジンに伝わるサイトづくりを目指しましょう。
Webデザイナーが意識すべき具体的な対策なので是非最後までご覧ください。
見やすく伝えよう!可読性とアクセシビリティの基本対策
見出し構造の設計(Hタグの最適化)
- H1タグは1ページに1つ
ページの主題を自然なキーワードを使用して表現する - 論理的な見出し階層
H2→H3→H4と順序を守って設定することで検索エンジンとスクリーンリーダーが正確に構造を把握することにつながる - デザイン時に意識
どの見出しが何のレベルかをカンプの段階で明確に設定する
SEOの主役はテキストコンテンツ
- 重要情報
画像ではなくHTMLテキストで入れ込む - 画像テキスト
alt属性で補足をする
アクセシビリティとSEOを両立する「画像の最適化」
- ファイル名にキーワードを含める
例えば、「web-design-tips.jpg」などのようにキーワードを含める - alt属性で具体的に説明する
例えば、「夕暮れの浜辺を歩く夫婦」などのように詳しく記載を行う。 - 装飾画像には空のalt属性を設定
alt=””と設定をする。
読みやすさを高めるレイアウトとタイポグラフィ
- 本文フォントサイズ
14〜16pxを基準にして読みやすく統一感を持たせる。 - 行間
1.5〜2倍でゆとりを持たせてテキストの可読性を高める。 - 文字色と背景色のコントラスト比
4.5:1以上が推されている。 - 長文は視覚的に整理
見出し・箇条書き・図表・余白で情報整理を行う見やすく分かりやすくする。
SEOを強化するモバイルフレンドリー対応
レスポンシブWebデザインの実装
現在はユーザーが使用するデバイスも様々なので、スマホ、タブレット、PC全てに対応するデザイン設計が必須です。
UI設計はタップのしやすさが大事
リンクやボタンは指で押しやすいサイズにすることも大事です。小さすぎる・ボタンと認識しずらいものはページの目的を達成しにくいデザインとなってしまいます。
また、十分な間隔をあけて誤タップ防止する配慮も必要です。
ユーザー体験とSEOに直結する表示速度の改善
表示速度がSEOに与える影響
3秒以上遷移に時間がかかるとユーザーは離脱があります。そのため表示速度も非常に重要といえるでしょう。
Googleの検索順位決定要因「Core Web Vitals」にも表示速度は含まれています。
サイトを軽くする画像の最適化
画像圧縮ツール(TinyPNG、Squooshなど)を活用して、サイトを軽くすることもおススメでしょう。
又は、WebPなどの次世代フォーマットを検討したり、デバイスごとの画像サイズを用意(レスポンシブイメージ)するなども必要に応じて行っていきましょう。
Lazy Load(遅延読み込み)を導入して初期表示を高速化するなども良いでしょう。
パフォーマンスを損なわないデザイン表現の工夫
不要なアニメーションは控えて、より軽量なCSSアニメーションへの切り替えを検討するのも効果的です。
パフォーマンスが落ちても本当に必要なのかサイトの目的をふまえて検討していきましょう。
Webフォントの読み込みを最適化する
サブセット化フォントを使用して読み込みサイズを削減するというのも良いでしょう。
サブセット化フォントとは?
Webサイトで使用する文字のみを抜き出し、フォントファイルを軽量化する技術のことをいいます。日本語フォントはファイルサイズが大きくなりがちです。サブセット化することによって表示速度の改善が期待できるでしょう。
font-display: swap で非表示を防ぐという方法もあります。
display swap とは?
フォントの表示方法を指定するCSSのプロパティ( font-display )の設定の一つのこと。 Webフォントの読み込みが遅れたとしても、最初に代替フォントを表示して、その後Googleフォントに切り替える動作を行います。
HTML/CSS/JSの軽量化を意識した設計
HTML/CSS/JSの軽量化を意識するためには、構造をできるだけシンプルに保つことが重要です。ページ内の要素は必要最低限にとどめた上で、複雑な入れ子構造や冗長なコードを避けることも大事です。
さらに、不要な装飾を入れたりアニメーションなどの動的な要素は極力使わないようにしましょう。
見た目の派手さよりも、表示速度や読み込みの軽さを優先させることで、ユーザーにとってストレスの少ない体験を提供できます。
このように、設計段階から「必要な要素のみで構成する」という視点を持つことにより、軽量でパフォーマンスの高いWebページを作成することが可能です。
まとめ:デザインの力でSEOとユーザー体験の両立を実現しよう
可読性
アクセシビリティ
表示速度
上記はどれもユーザーと検索エンジンにとって非常に重要な要素と言えます。
デザインを工夫することによってコンテンツの価値は何倍にも高めることができ、SEOの強化に直接的につながります。
次回の記事では、構造化データやキーワード設計といった「より高度なSEO施策」を、どのようにデザインに組み込むか、について解説します。
是非チェックしてくださいね!